院長日記
症例報告3
更新
【主訴】右肩を上げると痛い、これではサーブが打てない。
【既往歴】-
【現病歴】趣味でテニスをしていて、右肩に痛みが出たり消えたりを約15年前から繰り返している。今回もテニスをした翌日に痛みが強くなり来院。テニスをしている時に痛みを感じることはなかった。過去に右肩に同じような痛みが出た際に整形外科を受診しインピンジメント症候群と診断されたと患者さんは訴えている。
【現症】自動運動にて、右肩関節外転約70度から約120度の間で痛みが上腕骨大結節部に出現し、120度以上挙げると痛みは消失する。その他の動きでは痛みはない。関節可動域に異常なし。
【施術と結果】
本症例は右側肩関節外転時の痛みを訴えており、痛みの要因として、外転すると大結節部に痛みが出ることから棘上筋と思われる筋の緊張と考え、触察にて外転時に肩甲骨棘上窩に棘上筋と思われる筋の緊張を確認し、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果外転時の痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。再び同部位に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、外転時の痛みが10から1(NRS改変)に小さくなった。
本症例の棘上筋と思われる筋の緊張の要因は、腰部の筋緊張によるもと考え、腰部側面の筋に緩消法を約15分行った。
施術後に患者さんからこれならサーブが打てそうだと報告を頂いた。
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