グキッときていないぎっくり腰について
ぎっくり腰の種類
- 重い物を持ったとき、くしゃみの拍子になど・・・・グキッと型
- 朝起きたら動けなかった、グキッとは来てないけどなぜか動けないほど痛い・・・・疲労型
最近この疲労型のぎっくり腰の患者さんが増えていて、グキッと型は少ないように思われます。
原因について
グキッと型の原因
グキッと型は衝撃で筋肉が切れるのを防ぐために急にガチっと固めることで起こります。ですので、この筋肉の緊張を取ってあげれば1回で改善が診られます。
疲労型の原因
朝起きたらなぜか動けなくなった。長時間椅子に座っていて立ったら動けなかった。
腰痛がどんどん酷くなりまともに立てなくなった。
など、『ギクッ』がないぎっくり腰は慢性疲労の温床ですので、一回ではなかな回復しません。
なぜこのような状態になるのか最初はわかりませんでしたが、今ではこのような方は、脳疲労が極端に強く、身体を動かさないで休ませようとする身体の防御反応で筋肉が固まり、血行不良が起きて激しい痛みになるのだと私は考えています。
治療について
グキッと型は緩消法で固まった筋肉を柔らかくすれば大半の方はすぐに改善します。
疲労型の方は身体がすごく弱っていますので1回ではなかなか改善しません。
一般的な指圧、マッサージ、ストレッチをすると痛みがより強くなって動けなくなる可能性が高い(いずれの治療も筋肉損傷の可能性があるため)です。
私はこのような患者さんが来院されたときはうつ伏せにはせずに仰向けで頭の循環をよくし内臓マッサージを行い、あとは座位で腰の筋肉を柔らかくしていきます。
①脳の疲労を取り、
②自律神経の働きを良くし、
③内臓の働きを良くし、
④腰の筋肉を柔らかくしないと回復しません。
腰が痛いのに急に脳疲労って言われても!?と思われるかもしれませんが、内臓の機能を司っているのも、筋肉を動かす指令を出しているのも脳です。
まだ一般の方には普及していない考えではありますが、脳の機能を回復させるって思っている以上に、痛みのない健康な身体になるためには不可欠なのです。
脳の機能を改善するだけで自然治癒力があがり、内臓の機能も正常に戻っていくので、ぎっくり腰の治療に来ているのに想定外のおまけがついてくることもあります。
ご自身のぎっくり腰が疲労型に当てはまる!という方は1,2日間隔で3回施術をすれば、まだ痛いけど動けるようにはなります。
是非一度、ご来院をお待ちしております。